メタボリックシンドロームは男性・女性ともに40歳からの割合が多くなっているという説明を、前の項目でしました。メタボリックシンドロームは、食生活や運動などの生活習慣がおかしくなることで発生する症状であるため、これまで子供についてはあまり関係があるとは思われてきませんでした。
子供であれば、多少の高カロリーな食事を摂取していたとしても、遊びの中で運動をすることで運動の不足に陥ることはなく、代謝も良いことから、生活習慣病にかかるリスクは低いと考えられてきたためです。しかし最近の子供の生活習慣も、昔とは大きく違ってきています。
ファーストフード店やコンビニがいたる所に存在し、買い食いの習慣づいた子供も多くなっています。毎日の食事についても、欧米型の高カロリーな食事を小さなときから摂りつづけることも、もはや一般的なことです。さらにテレビゲームやインターネットの広がりや、都会での子供たちが遊ぶ場所が減ってきていることもあり運動不足の懸念も出てきました。
そして、メタボリックシンドロームは生活習慣病と綿密な関わりがあることからもわかる通り、大人になってから突然発症するというのではなく、子供のうちの生活習慣が重要であるということが解ってきました。そうした説を裏付ける通り、肥満児の6割が、そのまま肥満成人となるという調査結果が厚生労働省より出ています。
そうした流れの中で、厚生労働省は子供のメタボリックシンドロームのための基準を発表しました。基準は、腰周りが80cm以上、血圧が125〜70mmHg以上、血糖値が100mg/dl以上、高脂血症が中性脂肪・120mg/dl以上、HDLコレステロール値が40mg/dl未満、と設定されており、2項目以上当てはまると、メタボリックシンドロームに該当します。
メタボ
メタボと肥満についてご紹介します。実は肥満が引き起こす病気はたくさんあります。肥満の人はたいてい中性脂肪やコレステロール、そして糖質などが血液の中に多く含まれてしまうため、血液の粘性が高くなってしまい血が流れにくくなったり血管が詰まりやすくなったりします。肥満は糖尿病だけにとどまらず、高血圧・高脂血症なども引き起こします。
つまり、肥満になると血管の病気になりやすいわけです。自分が肥満かどうか確認する方法にBMIを用いておこないます。BMI(Body Mass Index)とは、身長と体重の関係をみるための新しい国際的な尺度になっている計算式のことで、肥満度の判断の指標になっています。目安のBMIはBMI=体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)で計算をおこないます。
基準としては19.8未満:やせ、19.8 以上 24.2 未満:普通、24.2 以上 26.4 未満:やや肥満、26.4 以上:肥満となります。だいたい正常が19~24で25以上を肥満とよんでいます。肥満を改善するためには、食事の改善が必要となります。なるべくコレステロールが多く含まれているものは控えめにして野菜や大豆製品は毎食食べるようにしましょう。
メタボリック症候群と高脂血症についてご紹介します。高脂血症とは、簡単に言えば血液中を流れるコレステロールの量が高い状態のことをいいます。そして動脈硬化や高血圧、糖尿病などの原因になってしまうといわれています。高脂血症は血中脂質が異常に増加したとしてもほとんどの場合において自覚症状がないという点が特徴です。
血中脂質にはコレステロールやリン脂質、中性脂肪、遊離脂肪酸などがあります。血中脂質が高い状態が続いてしまうと狭心症や心筋梗塞などの心臓病にかかる危険性が高くなってしまいます。今から気をつけるべきことは、脂っぽい食べ物や甘いもの、炭水化物の摂取を少なくするようにして揚げ物、油炒めを控えましょう。
そしてケーキや甘味の間食、ご飯の大食いなどを止めることです。高脂血の原因の8割が炭水化物によるものだからです。また、軽い運動をすることを日課にしましょう。毎日30分ほどウォーキングするだけでもかなり違ってくるのではないでしょうか。食べ過ぎたなと思ったら運動を取り入れるようにする意識を持つことが大切です。
