平成16年度の国民健康・栄養調査によれば、メタボリックシンドロームが強く疑われるひとと、予備軍と考えられるひとを合わせた割合は、男性・女性ともに40歳以上で多くなっており、40歳〜74歳でみると、男性2人に1人、そして女性は5人に1人という結果が出ています。
こうして見ると、メタボリックシンドロームにかかる割合は、女性に比べ、男性が圧倒的に多いことがわかります。ただし、これは男性に比べて女性はメタボリックシンドロームにかかりづらいという結果にはなりません。男性と女性とでは、脂肪のつきかたが違うことから、そうした結果になっているとも考えられるのです。
男性・女性とも20を過ぎると基礎代謝が落ちていきます。基礎代謝が落ちると、それだけエネルギーの消費量が減るため、それまでと同じような高カロリーな食事は必要としなくなります。ですが、実際には、生活習慣に根づいた高カロリーな食事を抑えられるひとはなかなかいません。
そうして代謝が落ちた体に脂肪を蓄積することになるわけですが、脂肪のつきかたによって、見た目の印象が変わって見えます。内臓脂肪型肥満であれば、りんご型と言われるように、全体が大きくぷっくりと膨らむところを、皮下脂肪型肥満というのは、下腹部やふともも、おしりなどを中心に、ぽこんと膨らむような様子です。そうした姿から、皮下脂肪型肥満は洋梨型とも言われます。
全体がいかにも肥満を連想させる内臓脂肪型肥満よりも、皮下脂肪型肥満は、それほど太っているという実感がわきづらいことから、メタボリックシンドロームの診断を受けに行くひとが減っていることも考えられます。しかし、皮下脂肪型肥満であっても、年を重ねるごとに、それが突然内臓脂肪型肥満となって、全体に表れることもあるのです。
女性についても、見た目にだけ惑わされることなく、病院などのCT装置で脂肪の量を測定することが望ましいメタボリックシンドローム把握の仕方であるといえます。
メタボ
メタボと肥満についてご紹介します。実は肥満が引き起こす病気はたくさんあります。肥満の人はたいてい中性脂肪やコレステロール、そして糖質などが血液の中に多く含まれてしまうため、血液の粘性が高くなってしまい血が流れにくくなったり血管が詰まりやすくなったりします。肥満は糖尿病だけにとどまらず、高血圧・高脂血症なども引き起こします。
つまり、肥満になると血管の病気になりやすいわけです。自分が肥満かどうか確認する方法にBMIを用いておこないます。BMI(Body Mass Index)とは、身長と体重の関係をみるための新しい国際的な尺度になっている計算式のことで、肥満度の判断の指標になっています。目安のBMIはBMI=体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)で計算をおこないます。
基準としては19.8未満:やせ、19.8 以上 24.2 未満:普通、24.2 以上 26.4 未満:やや肥満、26.4 以上:肥満となります。だいたい正常が19~24で25以上を肥満とよんでいます。肥満を改善するためには、食事の改善が必要となります。なるべくコレステロールが多く含まれているものは控えめにして野菜や大豆製品は毎食食べるようにしましょう。
メタボリック症候群と高脂血症についてご紹介します。高脂血症とは、簡単に言えば血液中を流れるコレステロールの量が高い状態のことをいいます。そして動脈硬化や高血圧、糖尿病などの原因になってしまうといわれています。高脂血症は血中脂質が異常に増加したとしてもほとんどの場合において自覚症状がないという点が特徴です。
血中脂質にはコレステロールやリン脂質、中性脂肪、遊離脂肪酸などがあります。血中脂質が高い状態が続いてしまうと狭心症や心筋梗塞などの心臓病にかかる危険性が高くなってしまいます。今から気をつけるべきことは、脂っぽい食べ物や甘いもの、炭水化物の摂取を少なくするようにして揚げ物、油炒めを控えましょう。
そしてケーキや甘味の間食、ご飯の大食いなどを止めることです。高脂血の原因の8割が炭水化物によるものだからです。また、軽い運動をすることを日課にしましょう。毎日30分ほどウォーキングするだけでもかなり違ってくるのではないでしょうか。食べ過ぎたなと思ったら運動を取り入れるようにする意識を持つことが大切です。
